安全性の高いキャットフードだとアピールするために、人間が食べても問題がない原材料で作られた、ヒューマングレードという品質水準のキャットフードが増えています。
人間が食べても危険性がないのだから、猫に与えても大丈夫だと考えてしまう人もいますが、ヒューマングレードの製品の中にも良し悪しがあるので、どの製品でも安全だと考えずに、評判の良さや原材料の違いなどを調べてください。
品質水準の一つとして名付けられているヒューマングレードですが、法的に明確な基準はありませんから、勝手にヒューマングレードだと名乗っている製品もあります。各フードメーカーの自己申告だけを信じるのではなく、その製品を猫に食べさせた飼い主の口コミや、動物病院の医師からおすすめされた製品を選びましょう。猫の体質に合わないと言われている原材料を含んでいないか、飼い主が自ら調べることが重要ですから、情報を集めてから購入するキャットフードを決めてください。
人間も食べないような原材料を避ける
安物のキャットフードの中には、チキンミールなどの原材料を配合している製品も多く、チキンミールの中には鶏の爪や臓器が含まれています。鶏の爪や臓器を混ぜ合わせたものを人間が食べることは珍しいですから、チキンミールなどを含んでいるキャットフードは、ヒューマングレードとは呼べません。
原材料を少し見るだけでも、本当にヒューマングレードと呼べる製品なのか見分けはつきますから、原材料の名前を人ずつ調べてみましょう。ミールと書かれているからといって、すべてが危険な原材料とは限らなくて、爪や臓器などは含まないと明記されていることもあります。
肉骨や肉骨粉が含まれているキャットフードも、ヒューマングレードと呼ぶのに適していないので、原材料をチェックする際の参考にしてください。牛由来の肉骨粉は狂牛病の原因と言われているのですが、基準を満たしていないキャットフードには、牛由来の肉骨粉が使われていることも珍しくありません。
人工添加物が含まれていないかチェック
ヒューマングレードと書かれているキャットフードであっても、アレルギーや病気の原因になる人工添加物を、大量に含んでいることもあるので注意が必要です。石油から精製された着色料の一部は発がん性が認められており、猫の寿命を縮めてしまう可能性もありますから、着色料の有無を調べることも忘れないでください。
製品の品質を保つための人工保存料も、猫のアレルギーの原因の一つだと考えられており、ヒューマングレードと呼ばれる製品には向いていない添加物です。人工保存料を使用していないキャットフードは、どうしても賞味期限が短くなってしまうので、開封した後はなるべく短期間で食べることを推奨します。
本来であれば動物たちは自分で狩りをして、新鮮な肉をそのまま食べていますから、保存料を消化吸収するような身体の構造にはなっていません。猫の目は人間と比べて認識できる色が少ないので、着色料で無理に色を着ける必要もないので、着色料を使っていないキャットフードを選んでも問題はないです。
価格が安すぎる製品は怪しい
ヒューマングレードと呼ばれるキャットフードは、高品質な原材料を集めて製造する必要があるために、低価格で販売するのは難しいと言われています。あまりにも価格が安すぎるキャットフードが、ヒューマングレードと名乗っている場合は、本当に安全性が十分なのか疑わなければいけません。
1kgあたりの値段が他のキャットフードと比べて、少しばかり高い製品のほうが信頼度は高いのですが、値段が高いだけで安全性が不十分な製品もあるので注意が必要です。
穀物などを大量に混ぜて内容量を増やして、コストを下げているだけの製品か確かめるだけでも、値段に見合った製品なのか確かめることはできます。猫は穀物を消化するのが苦手ですし、アレルギーを発症する原因になりますから、穀物を含んでいないヒューマングレードの製品を選ぶことをおすすめします。
食いつきの良さでも違いは分かる
品質の良い原材料だけを使ったヒューマングレードのキャットフードは、猫の食いつきも大違いですから、猫の反応の違いを見るだけでも品質の良さが分かります。
少量を与えてみても猫が食べてくれないうえに、異臭を放っているキャットフードはヒューマングレードとは呼べません。人間が香りを嗅いでも良い匂いだと思えて、猫の食いつきも良いと口コミで評価される製品を選べば、安心して猫に食べさせることができます。
人間も食べられるキャットフードだと名乗っているだけで、本当は危険な原材料ばかりを配合している製品もありますから、メーカーや製品の評判をよく調べてください。キャットフードは猫の寿命や健康を左右するものですから、ヒューマングレードという品質水準だけを基準に購入する製品を決めずに、自分で原材料などを確認することを推奨します。
